Kaname

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つまらない

 

 

 

 

knm-fc.hatenablog.com

 

 

 

 

つまらない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただただつまらない

 

 

 

 

 

 

 

ので、

 

 

自分の中で”折り合い”をつける必要があるなと感じました。

 

 

 

 

 

 

note.com

 

お世辞抜きに、上記の記事に私はとても感銘を受けました。

 

だから今、私自身も記事を書いているとも言えます。

 

 

 

 

以下、上記記事からの引用ですが

だから、サポーターを頑張るのをやめることにした。頑張っているから見返りを求めてしまうのだ。私は私で好きにアルウィンを楽しむ。嫌いになって足が向かなくなるよりずっとましだ。天使と悪魔よろしく、私の中の罪悪感がわめく。やめるな!声を出せ!ゴール裏に行け!90分間叫びとおせ!一体感を共有しろ!
無理やりにでも叫び続けないと、熱い魂を持ち続けないと、好きじゃなくなってしまうぞ!!そんな罪悪感に私は淡々と言い返す。

頑張らないと好きでいられないものなんて、好きって言えるのか?

 

 

 

凄く身に沁みました。

 

 

自分が1つのクラブに執着する理由は何なのか?

 

 

自分が1つのクラブに何万円も投じる動機は何なのか?

 

 

 

 

それを考えさせられるような、非常に美しくもあって鋭利でもある文章だと思いました。

 

 

 

 

 

 

で結局自分はどうしたいのか。

 

 

 

 

 

 

考え直したとき、積極的な発想ではないものの、

 

 

 

”期待”するのをやめよう

 

 

 

漠然と、こう思い始めるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

自分が楽しむための場所としてここに居続けたい。

(「センダイ勝たなきゃつまんねえだろ」より引用)

 

 

その思いのためだけに、いつしか”痛み”を背負うことまで勝手に義務化してしまうのは、

 

 

 

なんだか本末転倒なんじゃないか、と最近思うようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

「自分が楽しむための場所」は、

 

 

応援して、その””結果””勝ってもらうという”他人軸”が無くても十分成り立つ。

 

 

 

 

そんな、「当たり前」だけど長らくの間ずっと忘れていたことを、

 

 

 

今ようやく思い出せたような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

あえて残酷なことを言います。

 

 

 

 

もし「応援の力」が本当にチームの駆動力と成るのであれば、

 

 

 

 

例えば2014年のブラジルW杯にて、”ホーム”のブラジルが「ミネイロンの惨劇」に巻き込まれることは無かったでしょう。

 

 

 

2021年のJ2リーグにて、松本山雅FCが最下位でJ3へ降格することも無かったでしょう。

 

 

 

 

 

 

だから自分は割り切って、以下のような考えで居ようと思いました。

 

 

・””WE””であることに執着せず、「エンターテインメント」として楽しめるものを自分のために楽しむ

 

 

・勝つか負けるかではなく、自分にとって面白いか面白くないかでクラブに触れていく

 

 

 

 

 

 

 

「俺たちが応援しているのになんでお前らはこうなんだ!」

 

 

”期待”の発想の延長で、本当は好きなものを行動や言動で傷つけてしまう、

もう二度と見たくないと感じ、全てをシャットアウトしてしまう。

 

 

 

 

”期待”とは、双方にとって残酷な結末をしばしばもたらしてしまうなぁ、

 

 

と、最近の色々なトピックを眺めて改めて感じます。

 

 

 

 

 

 

 

だから今はあえて一歩下がってみる。

 

 

 

執着””しなければならない””理由は本来無いのだから。

 

 

 

 

そういうメンタリティをもって、今後はサッカー観戦という

「エンターテインメント」を楽しんでいきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

そして少し具体的な話に戻せば、長距離走のシーズンもいよいよ後半戦。

 

 

 

 

これからも全力で、拳と声援で

「俺ら””が””いるぞ」をアピールしていきます。

(「センダイ勝たなきゃつまんねえだろ」より引用)

 

 

前半戦で宣言したこの言葉が嘘になってしまって本当に申し訳ないと思っています。

 

 

 

 

 

 

ただ、魂を注いだ対象、そして何よりも自分自身を守るための防衛の手段として、

 

 

 

上述の気持ちはどうかフラットに見ていただきたいです。

 

 

 

 

 

 

今回のお気持ち表明はこんなところです。

 

 

 

 

 

最後に、またベガルタ仙台という”場所”が面白くなってくれる日を、

 

私はどこかから、ひっそりと祈っています。

センダイ勝たなきゃつまんねえだろ

 

 

2023年2月26日

 

今シーズンのホーム開幕戦・栃木SC戦。

 

 

わたくしkanameは2020年の観戦以降、実に3年ぶりにユアテックスタジアム仙台へと足を運びました。

 

試合は、終了間際の山田寛人のゴールで1-0の勝利。

見事にホーム開幕戦を白星で飾りました。

 

 

しかしそれ以上に私にとって嬉しかったこと。

 

 

それは、13073人が訪れたスタジアムに

 

”あの頃の声援”が戻ってきたことです。

 

 

 

 

 

長くなるので割愛しますが、私がベガルタ仙台に本格的に魂を売り始めたのは

第一次手倉森政権の2011年から。

 

翌年にはJ1で2位を記録するなど、まさにこのクラブにとって最も輝かしい時代でした。

 

残念ながらそれ以降、本格的に優勝争いに関わることはありませんでしたが、

 

どんな時にも拳を掲げてクッッッソでっかい声で声援を送るゴールドのスタンド。

 

 

それは、私がベガルタ仙台という「場所」にとって非常に魅力を感じる

大きな要素でもありました。

 

 

 

そしてその中の”一員”であることを、私はいつも自分自身誇りに思ってきました。

 

 

 

 

思い出すのは、敗れはしましたが2018年の天皇杯決勝。

 

埼スタでの浦和レッズ」を相手にあそこまで一帯をゴールドに染め上げ、

冬の夜空にチャントを響かせたあの日の光景は今でも忘れられません。

 

 

 

 

しかし、プライベートの事情で以後なかなかスタジアムへ足を運べなくなり、

チーム成績も次第に下降。

 

 

さらには、新型コロナウイルスの影響で”サッカーという日常”から隔絶された日々が続き、

 

開催しても無観客、観客を入れても声出しNG・立見NGなど

 

ユアスタの姿は私が好きだった”あの頃”とは変わり、

 

 

 

チームとしても、長年耐え抜いたJ1の舞台から陥落し、

 

J2へと舞台を移すことになりました。

 

 

 

 

J2復帰初年度の2022年。

 

シーズン後半から一部の試合で「実証実験」として声出しが許可されましたが、

 

 

”限られたその場”にうまく予定が合って居合わせることは私自身ついぞ叶わず、

 

 

チームも惜しくも昇格を逃すシーズンとなりました。

 



 

 

 

そういう思いを味わった中で迎えた今年。

 

ついに、ノーマスクでの声出しも、隣の人との密集も、全力でのリャンダンスも(?)

許可される時が戻ってきました。

 

 

 

 

ユアスタでのホーム開幕戦となる2月26日。

 

何としても予定を空けねばと、日程が発表された瞬間に真っ先にこの日の手帳を

埋めたのを鮮明に覚えています。

 

 

 

 

そして3年ぶりに訪れたユアスタの地。

 

 

私の”知っている”仙台サポーターの姿がそこにありました。

 

 

 

 

 

「サポーターの声援とチーム成績は関係ない」という意見がありますが、

 

 

今J2で首位のクラブとかを見る限りでも残念ながらそれは正しいと思います。

 

 

 

 

そして、「サポーターなんて、所詮は自己満足だろう」と。

 

 

 

 

 

でも私は、自分が楽しむための場所としてここに居続けたい。

 

 

皆と同じく黄金を纏い、拳を握って戦う仲間たちと歓喜の瞬間にともに吠えたい。

 

 

 

 

3年ぶりの現地観戦は、

たった90分の時間でもそう感じさせてくれるには十分でした。

 

 



 

以前どっかの記事で言及した通り、

サッカーは”その時しか楽しめない”要素がたくさんあります。

 

 

 

だからこそ、その瞬間を仲間と楽しみたい。

 

 

その瞬間をより良いものにするために、選手を全力で鼓舞したい。

 

 

 

 

ゆえに今季の私は、

今まで長らく現地から遠ざかっていた鬱憤を晴らすかのごとく、

 

初訪問の地も含めて、今までの比類なきペースでスタジアムへ足を運んでいます。

 

 

 

 

 

今季のJ2生活、まだまだ苦難の連続です。

 

”最後の栄光”をつかみ取るのははっきり言って至難の業です。

 

 

 

でも、仙台サポーターは諦めの悪い集団です。

 

 

 

ホームでタコ負け連敗しても次節に”特急列車をジャック”してアウェイに乗り込んだり、

 

 

昇格組に86分から逆転負けを喫しても、次節にはスタジアム入りするバスを

前後左右から包囲して200%の「アレ!仙台」を注入したり、

 

 

退任疑惑の立った社長に何種類もの個人チャントを作ったり、

 

 

昨年相手チームからいただいた”お土産”を大切に保管して勝利後に見せてあげたり、

 

 

「(新幹線目線で見れば)隣駅だから!w」と言ってアウェイ席を完売させたり、

 

 

 

本来そういう集団だからこそ、

やっぱりこの”場所”は魅力的だなぁと今季改めて感じています。

 

 

 

 

だからこそみんなでもっと上に上がりたいね。

 

 

 

 

Twitterでブロックしてる嫌いな奴らも、試合中は仲間です。

 

 

 

 

一つでも多くの勝ち星を生んでもらえるよう、

 

声がボロボロになっても叫び続け、

 

手のひらが真っ赤に腫れるぐらいブッ叩き、

 

ゴールには全身で喜び、誤審には全身でブチ切れ、

 

 

それに効果あるないは置いといて「一緒に戦ってるからな」と、

 

これからも全力で、拳と声援で

「俺ら””が””いるぞ」をアピールしていきます。

 

 

まだ行けるぞ。

 

 

仙台

勝たなきゃ

つまんねえだろ?

「次は4年後」は長すぎるのでみんな継続的にフットボールを追ってくれ

 

(余談ですが、これまでほとんど使っていなかった3バックシステムを結果的に本大会では全試合で採用したこと。ゴール前での人海戦術と敵陣での野良犬プレスを配合した「一発勝負特化型サッカー」でそれで結果出せたからこそ良いものの、そもそもソレってここまでの4年間の積み上げが不十分だったってことを逆に証明してないか、だからこそこれからは”永続的に”偶然性をなるべく排除できる仕組みがやはり必要じゃないか、と私は強く思っています)

 

 

 

 

少し脱線しましたがそういう意味でも、いわゆる「ニワカ」の方にこそフットボールへの興味を””継続的に””繋いで欲しいのです。

入口は何だって良いんです。

 

 

例えば、今大会のバケモノとなっているフランスのエンバペとブラジルのネイマールと、そもそものバケモノとして一般層にも知名度の高いアルゼンチンのメッシ。この3人が実は普段は同じクラブでプレーしているんだよ、とか

 

来年の元日、イングランドのリーグの試合で、日本代表としてともに戦った三笘と冨安が今度は敵として直接対戦することになる、とか

 

日常のフットボールへの興味を繋ぐための「フック」はいくらでも散りばめられていると思います。

 

 

 

あるいはもっとシンプルに、これからの日本代表には誰が選ばれてどんな試合を見せるのか、

そういったところから徐々に「こちら側」に来てくれる人が1人でも多ければ嬉しいです。

 

 

 

最後に、(これを言ってしまうことは自分自身でも「日本代表の旅路の終わり」を認めてしまうことになるので、正直まだ歯がゆいですが)

日本代表の皆さん、カタールW杯お疲れ様でした。

 

 

おわり

少し真面目な話

 

2022年10月21日深夜、1人のプロサッカー選手の逝去が発表されました。

 

 

私は彼の在籍クラブのサポーターでも何でもありませんが、あまりにもショックが大きくて正直まだ実感がありません。

 

 

 

水頭症という病気が、32歳のアスリートを死に至らしめるほど恐ろしい病気であったということも驚きですし、それ以上に「なぜ彼が今」という困惑が大きいです。

 

まだ冥福を祈るべき人間じゃないだろという思いの方が率直に強いですが、ともあれ心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

それで私自身の視点で立ち返ったとき、この件で改めて感じたのは「一期一会のフットボールは大切にしなきゃな」という思いです。

 

 

今回の例は極端な、それも考えすらもしない最悪の事例ですが、フットボールの”その時の姿”も、決して永遠ではないことを改めて実感しました。

 

応援しているチームがどれだけ酷い試合内容で敗れても、その2日後には勝手に脳内で次節の理想スタメンを組み、マッチデーには前節を忘れて試合を観戦する私の非常に非効率な生き方は、

そうした認知が奥底で働いているからかもしれません。

 

 

他のスポーツがどうかはさておき、サッカーは特に移籍が活発なスポーツだと思います。

したがって、どのクラブも半年に1回はメンバーの入れ替えが不可避に発生する。

 

 

今でこそ試合のハイライトやゴールシーンはYoutubeTwitterに活発に挙げられていますが、

 

90分の試合の記録や記憶・その試合の中での”個人的なベストバウト”は必ず後で見られるとは限りません。むしろ、後に残ってないことの方が多いです。

 

 

 

 

 

2013年磐田戦の菅井直樹の神出鬼没弾や2015年鹿島戦の野沢拓也のノールックボレー弾、2016年新潟戦の金久保の左足カットインミドル弾などは、

 

私が調べた限りではもう映像でそのシーンを見ることができなくなってしまいました。

 

 

 

そういう観点から見ても、今自分が当たり前に目の前で見ているサッカーと、当たり前に目の前で見ているメンバーは、

 

3年先・5年先・10年先にとっては「貴重な思い出」になってしまうんだなというのを改めて痛感します。

 

 

 

だからこそ、1回1回の結果に一喜一憂しようが、一方で「今そのプレーを見たい選手」の”今しか見られない”輝きをリアルタイムで体感したいがために、

 

何だかんだいって自分は今後も同じチームに執着し続けるんだろうなと。

 

今まで10年以上そうだったのでここは変わらないでしょう。

 

 

これまで続いてきた日常が急に断たれる瞬間。

 

今回のショッキングなニュースはその最も極端で悲しい事例ですが、自分自身が見てきたフットボールというものを振り返ったとき、

 

実はこれ自体にもそういう性質があるんじゃないかとふと思ってしまったので駄文を綴りました。

 

 

末筆として、32歳の若さで逝去されてしまった工藤壮人”選手”には、改めてご冥福をお祈りいたします。

伊藤サッカーの強化にとってお薦めのタレント

(もしかしたらご覧いただいているかもしれないので)

ベガルタ仙台のお偉いさんの方々へ

伊藤監督は短期間で結果を出す「短期型高火力」監督ではないので、今季昇格できなかったからとて絶対に解任しないでください。ロティーナやリカルドのように、時間をかけてチームを熟成させてくれるのが伊藤監督です。

 

 

 

 

前回の記事

飛び抜けた一芸がある選手よりも、連続性をもって面でタスクを全うできる選手を伊藤監督は重宝します

 

と書きました。

 

が、あれは結局何が言いたいのか自分自身でもよく分からなかったので、これまで伊藤さんが率いたチームのスタメンの人選を分析し、だいたいこういう特徴の選手を重宝するんだな、というのをまとめてみました。

 

併せて、(願望コミコミで)その特徴を持った他クラブの選手を、獲得期待の有望株として何名かリストアップして行こうと思います。

 

 

 

Chapter1:11人の「スタメン」それぞれに求められる仕事

大宮や甲府や磐田など、かつて伊藤監督が率いたチームのスタメンの人選をざっと見てみました。

その人選を見て、私なりに感じた「彼ら一人一人に求められる特徴」と、現スカッドでは誰がその役目をこなせそうかを簡単に綴っていきます。

 

GK:シュートストップに加えてある程度足元の安定感がある

→育成の意味でも、ここは小畑が適職かと思います。最後方にもパスコースがあるというのは、伊藤監督の目指すビルドアップにとってはかなり大きな要素です。

 

RCB:前方が空いていれば勇敢に運び出してハーフスペースを侵攻できる

→まさに若狭が最も得意なプレーです。鍋政権の平岡にも近い役割ですね。レンタル中の照山も、このセンスを持っている雰囲気を感じます。

 

CB:左右への機動力が高く、長短のパスを散らすことができる

→つまり、保持時にはボランチのように振る舞えるリベロが理想的です。吉野がまさに合致していますが、彼は長期離脱が確定してしまいました。。佐藤もレンタルが終了するなら、補強ポイントかもしれません。

 

LCB:前方が空いていれば勇敢に運び出すほか、大外からも回り込める

→テテや福森の展開力・推進力はかなりこの特徴に近いです。また、リカルドヴォルティスではこの位置を担当していた内田も、このタスクで花開くかもしれません。

 

CM①:上下動を繰り返し、球際でも激しいプレーを見せられる

→エンジン型のボランチですね。中島がセレッソに帰り、デサバトの調子が上がらず、移籍噂のフォギが本当に去るならば補強ポイントになります。

 

CM②:冷静沈着に組み立て、長短のパスでゲームをコントロールできる

→ゲームメーカーです。甲府では野津田がこの役目を遂行して花開きました。言わずもがな、現メンバでは松下がこの立ち位置です。山口で修行中の田中にも期待が高まります。

 

RWB:大外を駆け上がり、外を捲ってサイドからのクロスで好機を作れる

→クロス1つで刺せる香車型ですね。真瀬がこの特徴に合ってないこと、合致する蜂須賀は来年で33歳なのとで最大の補強ポイントと認識しています。

 

LWB:大外での孤立状態で受けて中へ侵攻し、ハーフスペースを侵攻できる

→石原の持ち味が最大限発揮されるのではないでしょうか。氣田も悪くないですが、彼は膝の問題があるので、ただでさえサイドでのワンオペが発生するこのタスクは少し厳しそうです。

 

CAM①:CFの回りを高いアジリティでカバーし、スルーパスのみならずCFを囮に自分で仕掛けても好機を作れる

→名倉が残留できれば完璧にこの役目にはまります。加藤も、調子が上がれば彼はこのタスクで二桁得点を現実的に狙えると踏んでいます。

 

CAM②:CFの一列後ろで構え、機を見て最前線に飛び出して直接ゴールチャンスを狙える

→いざとなれば最前線も務められる選手が理想的です。現メンバでは富樫が最も近いイメージですが、彼を2列目で起用するにはまずマンジュキッチ化計画が必要です。

 

CF:体格に優れ、ポスト役としてもフィニッシャーとしても中央で構えて貢献できる

→伊藤監督は意外と、「力自慢の9番」を好みます。中山はぴったりのタレントですが、”相方”が必要な皆川や中央から離れたがるカルドーゾには難しい役回りのようで、ここももう1人この系統のCFがいて欲しいところです。

 

 

 

Chapter2:個人的に獲得を推したいタレント

以上を踏まえて、私が補強ポイントと認識した各ポジションにおいて、その特徴を持つ なおかつ 現実的に獲得の可能性が高そうなタレントを列挙していきます。

 

DF 李栄直(琉球・31歳・187cm・22試合0得点)

フィジカルと展開力にかなり優れた、隠れた名手。

その体格と技術力を生かし、CBからCFまで全てのセンターポジションで持ち味を発揮できる「ロティーナチルドレン」です。

またプライベート面では、生い立ちの近いリャンが彼の憧れの存在である模様です。

 

 

DF 長谷川巧(新潟・23歳・179cm・9試合0得点)

縦に独力で突破してからのレーザークロスを持ち味とする右SBですが、現在の新潟のサッカーには合わずか、藤原奏哉の牙城を崩せません。

昇格ほぼ確の新潟ではJ1定着のための補強は必須でしょうし、HG対象とはいえその分契約枠の問題もあると思います。

彼の魅力的なスキルは伊藤仙台にかなり合う気がしています。

 

 

MF 古林将太(湘南・31歳・173cm・5試合0得点)

みんな大好きコバショーですが、不振に喘ぐチームの中でさえ出番のない現状。

年齢も加味して、カテゴリーを下げるということは少なからず選択肢にはあるのではないでしょうか。

本人の現状、伊藤サッカーの特徴、そして古巣という縁。

だいぶ勝手ながら、全てがかみ合ったタイミングは今である気がします。

 

 

MF 池田廉(琉球・24歳・177cm・35試合1得点)

典型的な「エンジン型」ボランチです。トップ下を務めることも多いですね。

特徴は中島やフォギーニョと近く、球際での粘り強さと前への推進力が魅力の「即戦力」クラスです。

今季はチーム不振もあってか1得点ですが、昨季は中盤の選手ながら6得点をもぎ取りました。

 

 

MF 吉永昇偉(大宮・22歳・175cm・9試合0得点)

FW出身の左ウイングは、キラリと光るテクニックに加えて何度も泥臭く食いつく「粘っこさ」を武器に左SBにまで対応可能。

高卒でのプロ入り後から思うような出番がありませんが、大外でアップダウンを繰り返し、サイドから中央へ好機を渡す「潤滑油」の役目が求められる”伊藤サッカーの左サイド”タスクにはぴったりのタレントではないかと踏んでいます。

 

 

MF 鳥海芳樹(甲府・24歳・165cm・33試合3得点)

昨季の大卒デビュー時からスーパーサブとして重用された「愛弟子」。

名倉のように細かいステップワークが持ち味で、トップの脇を細かく走り回る「10番」タイプです。

今や甲府にとっては欠かせない先発のチャンスメイカーですが、そこは師弟関係パワーに期待です。

 

 

FW 太田修介(町田・26歳・176cm・37試合10得点)

同じく伊藤監督の教え子。

圧倒的なスピードが最大の武器で、最前線でDFラインを威嚇し続けることも、シャドーやサイドハーフで忍者のように急に現れることもできます。

年々得点数も上がり、はっきり言ってかなり獲得が難しい「即戦力」のタレントですが、ここも師範パワーで実現してくれないでしょうか。

 

 

FW 吉田伊吹(秋田・24歳・180cm・36試合4得点)

ポストプレーとエアバトルに絶対の自信を持つ「秋田らしい」武闘派CFです。

「肉弾戦上等」が俺のモットーだ、と言わんばかりのFWですが、実は生粋の仙台育ち。

がっちりとした球収めから一人で時間を作れる選手は伊藤サッカーに合致する、という点でも帰還に期待したいタレントです。

 

 

 

 

 

今回は以上です。

分析ごっこと、それに基づく願望9割の有望選手紹介でしたが、このうち誰かが本当に仙台を選んでくれたならばとても面白いです。

オフシーズンの動向にも注目したいので、”今季の”成績によって伊藤監督解任は絶対にやめてください。発狂します。

 

今回もご拝読いただきありがとうございました。

「J2残留」の今季を振り返る

 

自動昇格の可能性が消滅し、J2への残留が確定したベガルタ仙台

 

プレーオフという”制度”だけは残っていますが、あのふざけたレギュレーションから昇格の枠を勝ち取るよりも森保JAPANがカタールでトロフィーを掲げる方が遥かに簡単なので、その存在はいったん無視してお話します。)

 

 

一時期は首位にも立っていた今季。成績だけ見れば「終盤の大失速」だったシーズンですが、そもそもシーズンは長距離走最後に落ち着いた順位が、そのチームの本当の実力です。

 

したがって、「本当はJ1に値する実力があるのに終盤にドタバタ崩れてしまった」という見方には賛同できない、ということをまず初めに宣言しておきたいと思います。

 

 

Chapter1:手探りで始まった原崎政権

前政権・前々政権からの「負の遺産」を様々引継ぎ(財政面も込めて)、おっかなびっくりのまま始まった原崎政権。

 

序盤はルーキー大曽根の先発起用やアタッカー加藤のSB起用など、様々な挑戦に出ながら「チームの形」を作り上げようと模索している様が印象的でした。事実、第4GKの井岡と、負傷離脱中の松下・蜂須賀以外の全員に春先の段階からすでにピッチに立つ経験が与えられました。

 

それだけに、開幕から2ヶ月の成績は3勝2分2敗・10得点8失点と「殴られりゃ、殴った分だけ殴り返す」と成績面にもその模索ぶりがうかがえました。

 

 

Chapter2:固まってきた「勝ちパターン」

そして4月以降、原崎監督は”最良のスカッド”を見出します。その特徴をざっくり上げると

・前線に「司令塔」の遠藤、「働きバチ」の富樫を並べて「静と動」の関係を作り出す(攻撃パターン①。②と交代で使う)

・前線に「力自慢」の皆川とカルドーゾを並べて長いボールを当て、前線でのプレー時間を少しでも延長する(攻撃パターン②。①と交代で使う)

・氣田のドリブルは相手の陣形を少量のコストでかき乱す戦術である

・中島のセットプレーは1点に直結する強烈なゴールチャンスである

・自陣での守備に弱いことを自覚した上で、フォギーニョの爆炎プレスを合図に相手陣で素早く囲んですぐ奪い返す

 

これが面白いようにハマりました。

 

スタメンを入れ変えながらも「18人」の枠には”いつもの黄金メンバー”が入り、5連戦を強いられたGWを含めて4月から5月は9勝1分2敗とかなりの好成績を収めました。

チームは勢いをそのままに、J2の首位にまで君臨します。

 

 

Chapter3:見過ごせない「課題」が蝕む

しかし、その勝ち方もDF真瀬の言葉を借りれば「いい流れでなんか勝っていたが、自分たちのサッカーは確立できなかった」のです。

 

上述した「勝ちパターン」は個人の能力に依るところがかなり大きく、18人の枠を超えた”チーム”として再現可能な可食部が少ない。

 

事実、首位で迎えた18節岡山戦は、スタティックにハードワークを行う相手に対し、”個”が徹底して封じられて1点さえ奪えませんでした。

 

だから、主要メンバーが誰か抜けてしまうことは、チームとしての「戦術」(オプション、ではなく)が一つ減ることを意味してしまう。

 

過労によってか、膝に爆弾を抱えてしまった氣田。彼が90分走ることができなくなってしまって以降、それに比例するようにチームの得点数も減り、したがって成績も下降しました。

 

真偽は定かでないですが、同じくJ2屈指の名ドリブラーとして名を馳せる西谷和希(徳島所属)に7月頃に獲得の噂が立ったのも、「”氣田ロール”を同じくこなせる誰か」が緊急で必要になったからではないでしょうか。

もしその噂と見立てが正しければ、やはりこの政権で第一信条とされていたのは「個で勝ち点に繋げるサッカー」であったと認めざるを得ないです。

 

黄金期に見えた”不穏な動き”はそれだけではありません。

原崎監督は「4点取られても5点取って勝つサッカー」を志向しました。つまり、「4点取られる」事象に対しては許容する。この姿勢が、チームが守備対応を抜本的に改善することから遠ざけてしまったととらえています。

 

勝ち試合でもなかなか減らなかったクロスからの失点。

つまるところ、攻撃の道筋が”個人”に頼っていた分、ロスト時にそれぞれの選手が立ってる位置が局面局面でバラバラだった→ネガトラの際の整地が遅れた→その結果の失点だったと私は見ているのですが、この拙さは原崎政権の終焉まで改善されることはありませんでした。

 

 

Chapter4:新米監督の正体が次々と明かされる

夏場に中山仁斗という「劇薬」が復帰し、驚異的なペースで得点を重ねてもなお、氣田の膝が治らない限り・遠藤の体調が優れない限り・カルドーゾが負傷から復帰しない限りは、GWのように勝ち点を量産することはできませんでした。

 

こういう詰まった状況の時、それまで用いていた「勝ちパターン」はもはや有効でないと踏み、既存パターンのリニューアルか全くの新規パターンの導入に踏み切るのが指揮官の役目ですが、原崎監督は「プロ監督」として1年目の新米監督。

ましてや、経験豊富な”右腕”が不在の中でそのような立て直しを図ることは決して容易ではありません

 

けれども、シーズンは長距離走。あたふたしている間にも、次の試合は容赦なくやってきます。

6月の初戦で千葉に完封負けを喫して以降、原崎監督が解任されるまでの3カ月間でチームは4勝4分7敗と負け越しを記録し、自動昇格圏内からも大きく遠ざかってしまいました。

 

冒頭にも申し上げましたが、これが真の姿です。

いっとき首位だったというのは関係なく、”首位に立つためにカロリー負荷が偏ったサッカーを見せていた”ならば、その分のツケがいつか回ってきてしまうのがリーグ戦という長距離走の宿命です。

 

結果、原崎監督では以後のチーム指揮が不可能と判断されてか、9/3水戸戦での敗戦後に解任が発表されました。

 

 

Chapter5:伊藤監督就任と今季の昇格

ここからは歴史の紹介よりも私の主観パートがもっと大きくなりますが、この人事の時点でクラブとしては今季のうちの昇格は選択肢から外した、と見ています。

 

どこぞの残留請負人のように短期間でこそ結果を出す監督ではなく、伊藤監督はJでも屈指の「緻密にチームを作り上げていく監督」。

 

彼の招へいには、目先の昇格よりもまずは、これまで無いまま進んでしまった「チームとしての普遍性ある形」を時間をかけて作ってほしい、という意図が大きかったのではないかと私は推察しています。

 

そういう意味で行けば、彼の就任から今季最終節までの全8試合は貴重な「テスト期間」です。

その結果が”今季の”昇格にとってどう影響するか、というのは我々はあまり気にするべきではなく、ここでの内容がどれだけ来季への先行ダッシュに繋げられるかが重要なのかなと思っています。

 

 

Chapter6:「J2クラブ・ベガルタ仙台」の在り方

昨シーズン、このチームとまさに同じように、一時期は首位に立ちながらも結果的にPO圏内にすら入れなかった新潟。

彼らは今、J1復帰が確実なところまでチームを作り上げてきました。

 

一方、2019年の最終成績では3位に陣取った大宮は、翌年以降チームとしての形を見失って(今なお)J3降格圏内スレスレを彷徨う事実。

 

クラブとしての姿勢、そしてそこに加えて”観る側の者”の態度も、ベガルタ仙台というチームが来年このどちらの道を辿っていくかに繋がると思います。

 

がゆえに、私は今季の残り試合でどのような結果になろうとも、”今季の昇格”というのをやり玉にしてその結果だけで批判が過熱してしまう状況は見たくないなぁと思っています

(とはいえそもそも何もチャレンジが起きずにあっさり負けるような試合内容であれば、流石にブチ切れます)

 

最悪の結末は「今季昇格できなかったから伊藤監督解任します」ですね。もし本当にこんなことがあったら気が狂う自信があります。

 

 

話を少し戻すと、現時点ですでに、伊藤監督の志向するサッカーのオーダーに合う選手・合わない選手は見えてき始めていると私は見ています。これは来季以降にとって他チームと比べてもかなり有利な点です。

 

原崎監督とは真逆に、飛び抜けた一芸がある選手よりも、連続性をもって面でタスクを全うできる(なに言ってんのか分からないですね)選手を伊藤監督は重宝します

 

したがって、移籍市場においても(予算との兼ね合いを見ながら)伊藤監督の理想図に合うタレントを補充してもらえると私もとても嬉しいです。

 

 

最後に、私の思う来季への補強ポイント(※現有戦力の本所属組が全員残る前提)をリストアップして締めたいと思います。

・1人での上下動ができ、フリーで受けてクロス1本で得点機を作れる香車型WB

・左右への機動力に優れたリベロ

・CFを兼務できるシャドー

・1人で背負い受けできて時間を作れる恵体CF

 

 

以上です。ご拝読ありがとうございました。

J3には落ちるな

ベガルタ仙台が降格しました。

 

 

 

 

最初に率直な今の気持ちをまとめると、「終わったことはもういいので、今日からJ2のチームとして財政問題等を解決しつつJ3までは落とさないための作戦を練って欲しい」というところです。

 

 

 

 

チームのモチベーションや、来季残ると見込まれる選手の層を見るに、今この状態でJ2に突っ込んでも普通に下位に沈むんじゃないかと、私は勝手ながら思います。

 

 

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J2はもう全然甘くないです。

 

直近3季(昨季除く)のJ2降格チームですぐに(=2年以内に)這い上がれたのって、全7チームの内磐田・柏の2チームのみ。つまり3割にも満たないですからね。

 

それどころか、数年前はJ1だったチームも、今やJ3への降格回避レースに命を賭している状況。オレンジと緑のチームが今季は厳しいです。

 

日本サッカーにとっては良いことなんですが、J2はもうかなりレベルが上がっています。体感で、今のJ2は10年前のJ1と同じぐらいのとこには居るような気がします。

 

 

 

 

 

だから、この停滞し切った空気感のまま、戦力だけ細くなった状態でJ2に舞台を移しても、そこでもタコ殴りを食らってしまうのではないかというのが私の所感です。

 

 

 

ゆえに、来季含めて直近3年ぐらいは、スピード昇格ということよりもまずは財政問題等の根本的な問題に注力しながら、J3には絶対落とさないように形を維持していく」ことが最も現実的な生存戦略なのかな、と思っています。

 

「ぼくの考えた最強チーム」とか、「J2で42連勝して俺TUEEEEする方法を考えてみた」、とかを言いたい気持ちもやまやまですが、そういう熱量すらも今は湧きあがらないので、ただただ現実的なことを考えます。

 

 

 

 

 

 

実際降格が決まっての感覚は、「ふざけんな」とかじゃなく、「これで終わりか・・・」という喪失感と、安堵感がごちゃ混ぜになったような感覚で、決して良い気分ではないのですが、夏あたりに想像していたほどの怖さはありませんでした。

 

「もうこれでいいんだ」という感情が芽生え、そこから出た感情の終着点が今日だっただけ、という風に感じます。

 

 

 

 

チームに目線を移しても、このシーズン結果は今日の結果によって云々、じゃなくて、シーズンという長距離走のツケが確定した日がたまたま今日だったということ。それに尽きると思います。

 

 

だから、チームとして、クラブとして、1つの大きな時代が終わった今日この日を境目に、次の章を始めるにあたっての準備に今年のうちから本格的に取り組んで欲しい、という感想が大きくなったんだと感じます。

 

 

 

 

 

 

自分でもよく分からなくなってきましたが、私はベガルタ仙台が実際好きでも嫌いでもなく、体内の隅々まで浸食された結果での今なんだと思ってます。「サポ辞めろ」って何回か知らない人に言われましたが、正直辞められるならその方が楽かとさえ感じます。

 

10年前、たまたま見たチームに沼ほど引きずり込まれてしまった結果、今の心身の苦しみと、ごく稀に訪れるその1000倍の喜びがあります。後者の中毒性が高すぎるのがよくないです。

 

 

 

 

おわりに・・・、何となく危惧していたことが本当に決まってしまったのは残念ですが、もう終わったことはほっといていいので、次の章でもコケないための装備を整えてほしいと、今はただ願うばかりです。