J3には落ちるな
ベガルタ仙台が降格しました。
最初に率直な今の気持ちをまとめると、「終わったことはもういいので、今日からJ2のチームとして、財政問題等を解決しつつJ3までは落とさないための作戦を練って欲しい」というところです。
チームのモチベーションや、来季残ると見込まれる選手の層を見るに、今この状態でJ2に突っ込んでも普通に下位に沈むんじゃないかと、私は勝手ながら思います。
J2はもう全然甘くないです。
直近3季(昨季除く)のJ2降格チームですぐに(=2年以内に)這い上がれたのって、全7チームの内磐田・柏の2チームのみ。つまり3割にも満たないですからね。
それどころか、数年前はJ1だったチームも、今やJ3への降格回避レースに命を賭している状況。オレンジと緑のチームが今季は厳しいです。
日本サッカーにとっては良いことなんですが、J2はもうかなりレベルが上がっています。体感で、今のJ2は10年前のJ1と同じぐらいのとこには居るような気がします。
だから、この停滞し切った空気感のまま、戦力だけ細くなった状態でJ2に舞台を移しても、そこでもタコ殴りを食らってしまうのではないかというのが私の所感です。
ゆえに、来季含めて直近3年ぐらいは、スピード昇格ということよりもまずは「財政問題等の根本的な問題に注力しながら、J3には絶対落とさないように形を維持していく」ことが最も現実的な生存戦略なのかな、と思っています。
「ぼくの考えた最強チーム」とか、「J2で42連勝して俺TUEEEEする方法を考えてみた」、とかを言いたい気持ちもやまやまですが、そういう熱量すらも今は湧きあがらないので、ただただ現実的なことを考えます。
実際降格が決まっての感覚は、「ふざけんな」とかじゃなく、「これで終わりか・・・」という喪失感と、安堵感がごちゃ混ぜになったような感覚で、決して良い気分ではないのですが、夏あたりに想像していたほどの怖さはありませんでした。
「もうこれでいいんだ」という感情が芽生え、そこから出た感情の終着点が今日だっただけ、という風に感じます。
チームに目線を移しても、このシーズン結果は今日の結果によって云々、じゃなくて、シーズンという長距離走のツケが確定した日がたまたま今日だったということ。それに尽きると思います。
だから、チームとして、クラブとして、1つの大きな時代が終わった今日この日を境目に、次の章を始めるにあたっての準備に今年のうちから本格的に取り組んで欲しい、という感想が大きくなったんだと感じます。
自分でもよく分からなくなってきましたが、私はベガルタ仙台が実際好きでも嫌いでもなく、体内の隅々まで浸食された結果での今なんだと思ってます。「サポ辞めろ」って何回か知らない人に言われましたが、正直辞められるならその方が楽かとさえ感じます。
10年前、たまたま見たチームに沼ほど引きずり込まれてしまった結果、今の心身の苦しみと、ごく稀に訪れるその1000倍の喜びがあります。後者の中毒性が高すぎるのがよくないです。
おわりに・・・、何となく危惧していたことが本当に決まってしまったのは残念ですが、もう終わったことはほっといていいので、次の章でもコケないための装備を整えてほしいと、今はただ願うばかりです。