Kaname

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金色の戦士たちが、ユアスタに勝利の女神を連れ戻した

2021年5月1日 15時59分


ベガルタ仙台 1-0 柏レイソル


518日ぶりに、我らがベガルタ仙台はホーム・ユアテックスタジアムでの勝利を手にしました。


忘れられないビッグゲーム。その振り返りを行っていきたいと思います。



【選手採点・寸評】
GK クバ 6.5
今日も抜群の安定感。電柱FWが来ようが、お構いなしの堂々たるクロス対応。チームの守備が良く、「魅せ場」はなし。



DF 真瀬拓海 7.5
前25番の幻影を見てしまうほど、常人離れした走力を披露。試合終盤には、最前線からの守備で相手を左SBの位置に圧殺した。



DF 吉野恭平 8.0
今までの不安定さはどこへやら。足元で刈り取る守備で呉屋、江坂から自由を剥奪し、闘犬は吠え続けた。



DF 平岡康裕 8.5
このベテランは接触を怖がらない。通常では無理に見える局面でも、足から頭から突っ込んで紙一重をかき出し続けた。



DF 石原崇兆 8.0
一流のドリブラーから超一流の守備職人へ覚醒。スペースを消し続け、いざという場面では頭から突っ込んでゴールを死守。



MF 上原力也 6.5
そのレーザーミドルはチームへの合図となった。回収屋・供給源として無駄のない動きを披露し、味方との好連携も見せた。



MF 松下佳貴 6.5
変態のスキルショーは休演となったが、今日は闘犬の役目を全う。飄々とした顔つきのまま、物怖じせずに江坂らを潰した。



MF 加藤千尋 6.5
足元の安定感にはまだ課題を残しつつも、位置取りのセンスはやはり抜群。何度も敵陣でフリーになり、パスの宛先となった。



MF 関口訓充 7.0
改めてその背中の大きさを実感。7番の存在によって、中盤でタメを作れる時間やピッチ上の声量が大幅に増加した。



FW 赤崎秀平 6.0
この一勝は彼に捧げるものでもあってもらいたい。プレーの内容以前に、弱り目に祟り目の状況から無念の途中離脱。



FW 西村拓真 7.5
100回シュートを外そうが、101回目もトライして決め切るのがこの男。18年の渡欧以降消えたその姿が、ついに復活した。



MF 氣田亮真 6.5
攻撃面での判断の雑さなどはまだ残る。ただ、大事なのは終盤で前線からの守備や全力のクリアで勝利に貢献したことだ。



DF 蜂須賀孝治 6.5
スピードは衰えても、その両足は衰えない。レーザービームで決勝点を生み出し、その後はクローザーとして引き締めた。



MF フォギーニョ 6.5
オレの前に立つヤツは全員潰す。そう言わんばかりの風貌を、このデビュー戦のプレーでしっかり証明した。今後のホープ



DF 照山颯人 7.0
相手のパワープレーを壁となり跳ね返しただけでなく、正確なフィードを敵陣右サイドに当てて時間稼ぎ。next平岡となれ。





【試合レビュー・精神論】

90分の流れは完全に相手に有った。ただその中でも、90分間を平等に分け与えられるのがサッカーというスポーツ。
相手が執拗に続けたクロス爆撃も、あと一歩精度と呼吸が合えば確実に決められていた。
また、仲間を中心とした3列目の闘犬型守備を前に、加藤や松下の足元がもたついて前へ運ぶ余裕を奪われたのも事実。


ただそれでも、仙台としては最後まで守備の集中を切らさず、ワンチャンスをしたたかに決め切ったのが勝ち点に繋がった。


攻撃で連動性が取れないなら、そこは個人任せにして守備の連動性に注力すればいいじゃない。
マリーアントワネットも驚きの心意気で、518日ぶりのホーム勝利をもぎ取ったベガルタ仙台



今日は内容がどうとかではなく、目先の結果"だけ"が欲しかった試合。
その到達困難な目標を成し遂げたベガルタ仙台は、堂々たる顔をして次節以降にも臨んでいくほかに道はない。


絶対にJ1に生き残り、あいつらまだ居座ってるのかと言わせるために必ず勝ち続けよう。
いま切り拓け。魂焦がして。